№549 晩夏の閉伊川で渓魚と戯れる、、。

毎度の三爺で閉伊川へ遠征釣行、小生はシーズン3度目。

洗い清めた釣具は乾いたし足腰の疲れも癒えたところで、閉伊川で山女魚・岩魚と対峙した3日を綴ることにします。

7時半に朝飯の釣り宿を出発するのは9時過ぎ。
どこの釣り場も至近で険しくはない。

岩手県下の河川は何処も渇水と聞いていたのですが、閉伊川もご多分に漏れず、どの支流に入ってみても川底の小石がクッキリと見透せるほどに流れは淀んで細かった。
あれほどに旺盛な食欲を見せて造作もなく釣れ上がってくる山女魚も岩魚も、今回ばかりは釣り人の影に足音に敏感に反応して上流へと走り、岩の下に入ったまま、知らん顔を決め込んでいるようでした。

≪中国のことわざ≫
・1時間幸せになりたかったらお酒を呑みなさい。
・3日間幸せになりたかったら結婚しなさい。
・8日間幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
・永遠に幸せになりたかったら釣りをしなさい。



溢れる光の中で竿を垂れる。
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「ほら、ポイントはそこだよ」
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「よーし、大物釣り上げるぞい!」
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「ほら、来た!」
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「ギャハハ、小っせー」
「トホホ」
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「ヨーシ、ここで釣るぞ。
でも、釣れない」
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「そんなんじゃ釣れないよ
ちょっと竿を貸してごらん」
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「あーあ、俺の竿なんだけどな
先輩だからしょうがねえか、」
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「ほら、釣れた
はいはい、流石、先輩は釣りもプロ並みです」
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「クッソー、絶対に釣ってやる!」
(誰だ、へっぴり腰って言ってるのは?)
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「デカイ岩魚が釣れたぞ~
どんなもんじゃい!」
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そう言えばこの冬は雪が少なく、いっぺん2月にドカ雪が降っただけだったそうな。
その後に降った雨もブナ林がダム代わりになるほどの豊富な水量はもたらさなかったようです。
例年、釣り場へと車を走らせれば、山肌の至る所から溢れ出た水が山道を流れ下っている光景はシーズン中なら当たり前のことでしたが、今回は山も埃が立つほどに乾いていました。







渇水の渓へ。
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ここで釣れた山女魚。
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この渕で釣れた黒いイワナ。
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ザラ瀬で釣れた山女魚。
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竿を絞った落ち込みの岩魚。
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明るい場所では山女魚が釣れる。
ヒットしたのは山女魚、白い飛沫を上げて走った。
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岩魚は岩の影に潜んでいる。
釣り上げた岩魚は黄金色。
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釣友の竿を大きくしならせたのは、スレ掛かりした岩魚だった。
見れば、脇腹のあたりに針が刺さっている。
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良型岩魚だったが、彼はそっと針を外し、

「スレ掛かりは釣ったことにはならず、仁義に反する」

と呟いてニヤリ、直ぐにリリースした。




台風の出水で両岸はえぐれて岩や立木の根ががむき出しになった沢を上流へ詰めると、二股に分かれており、その一方はすぐに魚止めの滝が掛かっている。
落ち込みで山女魚が釣れた。
この谷の下流で会った地元の釣り人は、“昔はサクラマスが遡上した素晴らしい渓だった”と話してくれたものだ。
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下流からそっと忍び寄り、波立ちの無い鏡のような水面へ餌のミミズを落とすと、黒い影が岩の下から猛然と突進し、くるっとUターンして消えた。
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思わず竿を立てると、“ガツン、ググーン”と根掛かりしたかのような重い手応え。
束の間、岩の下へと何度か潜り込む強い抵抗を見せたのち、釣れ上がってきたのは、いかつい顔のオス岩魚だった。
それでも尺には僅か届かなかった。
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この日は、岩の下から出てきて餌を追う岩魚の様子を何度も見ることになり、それはそれで楽しいものでした。
一方、落ち込みや渕での喰いは鈍く、ザラ瀬の山女魚は背ビレを出して浅瀬を走り、飛沫を上げて竿を絞ったものです。
そんな渇水状態の渓の釣りとなりました。


いかにも岩魚が潜む絶好のポイント。
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ここで釣れたのは白斑点の大きな放流魚っぽい岩魚でした。
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落ち込みでしばらく粘ったら、可愛いカジカが釣れました。
久し振りのカジカでした。
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渓流は今、落ち葉が流れ下る産卵シーズンが間近。
オス達は精悍な鼻曲がりになって渋い婚姻色を身にまとうのは、まだもう少し先でしょう。
ところが、谷間の渓で釣れ上がる岩魚は、そして山女魚も、一様に真黒く解禁初期のようにサビていました。

渓流魚が黒くサビるのは、一般的には凍るほどに冷たい水の所為のように言われまています。
しかし、釣れ上がる黒い魚体を見るにつけ、実際は水温など関係無く、水量が少なくて岩陰に隠れたり同化するために黒くなるのではなかろうかと、ふと思ったりしたものです。


そして、釣り上げたオスの山女魚を手にしたとき、強く握ったわけでもないのに真っ白な精子を勢いよく放出して服や魚籠に掛かり、そのたびに「おおー!」と声を上げ、ビックリしたものです。

腹を割くと、岩魚も山女魚も、メスは大きく育った卵を抱えていました。

やっぱり、釣り師にとっては渓流釣りの盛期は7月までだなあと、しみじみ思ったものです。



やがて、下流からの風が時折強く吹き始め、手にする100gそこそこの竿が重く感じるようになり、足取りも重くなって集中力が切れてしまい、そこいらあたりに仕掛けをひっかけてしまう。
不用意にポイントに近づいてしまうから、おのずと釣果は上がらなくなる。

めっきり衰えた体力は無理がきかないので、竿を収めて渓から上がる時間は早めにしようとの意見が直ぐに一致します。

さー、宿に帰って、ひと風呂浴びて、旨い肴にビールや日本酒、更に果実酒と舌鼓。

疲れを忘れ、夜の更けるのも忘れ、・・・も忘れ、・・・。


【永遠に幸せになりたかったら釣りをしなさい。】

ってか?



毎日調達した日釣券ですが、面倒だし、来年は年鑑札を受けることにしましょう。
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この記事へのコメント

2019年09月19日 16:49
こんにちは(^^)

2枚目の写真にカメラのレンズに太陽光の光が反射して色の玉が写って面白いですね。
デジタルカメラにはよく光の反射が写りこみますね。

こういう自然に出向くと自然の変化も実感出来るでしょうね。
渇水は時季外れもあるのでしょうか。

浅瀬のようで安全ではありますね。

彩雲
2019年09月19日 21:40
Angela さま

(●^o^●) コメントありがとうございます。

写真は、光を自在に操れたら楽しいのでしょうが、偶々しか面白くなりません。

危険は承知の上、運を天に任せ、それでも充分な対策のうえ熊の領域にも足を踏み入れましたが、痕跡や気配はあっても遭遇することなく、来年に期待。
2019年09月20日 18:25
こんにちは!
【永遠に幸せになりたかったら釣りをしなさい】釣り好きの人にとっては良い言葉ですね。
今年は渇水なんですか?釣りの事は分かりませんが、渇水ではない方がよく釣れるのでしょうか?
釣りのお仲間と楽しそうですね。山女魚も岩魚も今年は小さかったのですか?
彩雲
2019年09月20日 19:23
eko さま

こんばんは♪

私は確かに不幸だと思ったことはありません。

岩手県下は渇水のようでした。
増水すると食い気が立ち、釣れ過ぎます。

釣友も宿も料理も自然も最高、それには健康が第一です。

物足りないサイズでも、塩焼きには丁度よいのです。(負け惜しみです)
櫻島
2019年09月21日 18:21
今年最後の釣行で、渇水ながらもヤマメも岩魚も、良い型が出ましたね!!

 岩手まで3回位行くとなると、年券を買った方が面倒も少なく、費用も少なくなれば最高ですが…。

 私は、仕事先近くの街路樹で、ヤマモモに沢山赤い実が生っていたので、少しだけいただき、果実酒を作りました。
 薄紅色に染まった焼酎が、どんな味になっているか楽しみでありますが、正月頃が飲み頃になるのでしょうか?
彩雲
2019年09月21日 19:07
櫻島 さま

こんばんは 🎣

酷い渇水でしたが、念願の炭火で塩焼きができました。

面倒そうなふうの釣り宿からも年券を勧められた。

ヤマモモの果実酒ですか、私はコーヒー豆で作ろうかと思って準備中です。
ほぼ下戸のくせにね。