№607 豆弁蘭59「虹姫」、、。 ~追記~

「虹姫」は2012年と2017年に買い入れており、このブログには2回登場しています。

「虹姫」は中国雲南省産の豆弁蘭です。
平成初期のころに渡来した古参品種で、そのルーツを改良園に求めることができますが、中国には残っていないようです。
そのころ同ルートでもたらされた奥地蘭はおしなべて優秀な品であることを知るにつけ、このような味わい深い蘭を見出した慧眼に敬服致します。

「虹姫」は暴れ性の覆輪縞芸品種で、斑柄は派手に進みやすくて幽霊を生むことがしばしばです。
華奢葉の豆弁蘭はその多くが良型花を咲かせることもあって専ら花を楽しむ奥地蘭ですが、斑柄の暴れ性が功を奏し、5~6輪ほども開花すれば覆輪や源平、縞、黄花など、変幻自在に咲き分けるまことに楽しい蘭です。
花1輪を観るべき蘭ではなくて多数輪咲かせて花々の変化の妙を楽しみたい蘭だと感じます。
基本的に丈夫で繁殖も良いように見えますが、暴れる性質もあってか全体数は少なく、関東近県以外には普及していないようです。


2016年春の開花画像です。
今春は不出来でした。
1DSC02804.JPG


「虹姫」らしく咲き分けたのを歓び、眺め楽しんだものです。
けれども、相応しくない多数輪を咲かせた代償として株はダメージを受けました。
咲かせすぎの反省を忘れないための、戒めの画像でもあります。
摘蕾は芽掻き同様に重要ですね。



細立葉の豆弁蘭は葉質も脆弱なので、朶々香や蓮弁蘭のような綺麗な株立には仕立てにくいものです。
それでも、「虹姫」らしく多彩に花を咲かせるためにはこれらをしっかりした株に育てる必要があります。
2DSCN4905.JPG

3DSCN4900.JPG



これらの株元を見ると、それぞれ3個の新芽が出ています。
一週間ほど前に撮影したものなので、現在、少しは成長しているかと思いますが、どの芽も問題なさそうです。
急くことなく地道に育てたいものです。
4DSCN4907.JPG

5DSCN4902.JPG



一方、中には幽霊芽が出て消滅しようとしている分け株もあります。
葉緑素が乗らず、夏を迎える前に消える運命です。
6DSCN4910.JPG



派手柄に進んでいるところを小割りすると、こんな残念な結果になります。

覆輪芸がある品種なので黒を打つことはありませんが、暴れ縞の幽霊芽によるロスが多く、殖えが良いとまではいえない品種ですね。

~ 追記 ~

梅雨が明けた8月2日時点のユウレイ芽。
真夏の暑さには耐えらなくて、ほどなく消える運命です。
10DSC06569.JPG








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この記事へのコメント

2020年07月15日 12:50
豆弁蘭 虹姫は2018年2月の第8回中国奥地蘭展で拝見いたしました。その時はあまり注意してみなかったのですが虹姫は葉にも花にも斑が入る楽しめる豆弁蘭ですね。葉緑素が抜けてしまった幽霊芽は枯れる運命ですか。
彩雲
2020年07月15日 14:44
river さま

コメントありがとうございます。

毎年咲いている虹姫ですが、満作には程遠い出来栄えに四苦八苦を繰り返す有様です。
ご覧いただいて強く印象に残るような蘭花を展示できるように精進致します。

葉緑素を欠いた幽霊芽は、6~7月になると葉先から枯れ込み始め、いくら手を尽くしても夏には枯れてしまいます。