雲南の蘭を楽しむ。。。

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zoom RSS 449 弥勒産の豆弁蘭「桃李(とうり)」、、。

<<   作成日時 : 2018/05/21 15:50   >>

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そろそろ奥地蘭の新芽のシーズンになります。
花時季よりもずっと、一年で一番楽しい新芽の季節なのです。


弥勒産79の豆弁蘭に“桃畑の黄花”とラベル書きしていましたが、今春の花時季に「桃李」と書き改めました。
この蘭のことについては、黄花豆弁蘭と産地の弥勒として取り上げています。

暖色系の黄花で、花弁に厚味があります。
花軸に差す紅色が色を添えます。
今春に咲いた「桃李」の花。
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個人的な便宜上の命名といえども、将来、広く普及することだって有り得るので滅多な名前を付けるわけにもいかず、さりとて知識も無いから、蘭の名付けも難しい。
何と読むのか迷うような難解な名前の蘭は出世しないと言われるが、この先の日本、特定の蘭が人気を博し、多くの趣味家の羨望の的となって出世するような夢見る時代は、もうやってこないのかもしれません。

「桃李」の名は、この蘭の採取地が開墾されて桃畑になった山であり、譲り受けた採取者が李さんだからという単純なものです。

そんな「桃李」の故郷。
豆弁蘭自生地として案内してくれた李さんの地元、雲南省弥勒の農村地帯、省道203号線沿いのなだらかな斜面に広がる桃畑の上手(かみて)は松林でした。
山裾から中腹は、開墾されてから間が無いらしい赤土の目立つ桃畑ですが、「桃李」が採れたのはこの桃畑になっている場所で、当時は一帯が松林だったそうな。
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2015年の訪問時は丘陵のような低山の尾根筋近くは開墾されておらず手付かずの松林でしたが、自然をありのまま残そうなどといった考え方や風潮が皆無の国なので、早晩、残る松林も取り払われて畑や工作物などに取って代わるのだろうなあと思い、眺め見渡したものでした。
殆どの種類の松は痩せ地に生育するようですが、この地に生育するアカマツのような木肌の雲南松は、大木に育ったり、枝葉を勢いよく茂らせることがないように見えました。
そんな林床の小灌木やススキ類の繁茂する中に豆弁蘭は生えていました。
同じような地形や樹林はどこでも見掛けましたが、蘭を探してこの一帯の山々を歩き尽くしたという李さんは、
「豆弁蘭が採れたのは限られた一部の山だけだった」
と述懐していたのを思い出します。
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生育環境的印象としては日本春蘭のそれと共通しているように見えますが、決定的に異なるのは土壌湿度と根張り状態でした。
雲南省の気候は四季がある日本と違い雨季と乾季の気候の方が基本です。
訪問季は冬の乾季にあたる1月下旬でしたが、有機質を含まない赤土の土壌は水を含んで湿っており、何と、蘭の自生する土壌表面に生えている苔は青々としていました。
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おそらく周年、乾燥することがない土壌なのだろうという不可思議な印象でした。
日本春蘭の自生状態は、表土と落葉の間、あるいはフカフカした表土に横に根を広げるものです。
落葉が堆積することがない豆弁蘭自生地の環境では、土中深く下方へと根を伸ばし、あるいは太短い根でくらいついている様子でした。
なお、粘土質の赤土は乾くとカチンコチンに固まるようで、事実、開墾された桃畑の乾いて固まった赤土には雑草が殆ど生えていませんでした。

後木を見ると葉面に茶色の斑点が目立ちます。
現地栽培品の山採り豆弁蘭にはこのような細かい斑点の病痕、あるいは虫傷など、いわゆる葉キズが多くありました。
とりわけ、散斑系のものに目立っていました。
「桃李」も一般的な普通の緑葉ではなく、黄葉のようなボヤのような独特の葉芸をしています。
栽培年数を重ね、消毒をしたわけでもないのに新しい葉には葉キズが現われなくなりました。
結局、この葉傷が何なのかは分かりませんが、例え病気の一種であったとしても致死的なものではなく、蔓延性もなさそうなので、ひとまず安堵です。
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中輪黄花。
捧心は開き気味ですが、日を追っての花色の褪色や花弁の撚れはなさそう。
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花着きが良い豆弁蘭ですが、虎の子の一鉢なので花着きよりも新芽を期待します。

これは2年前の新芽画像。
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成長を遂げると緑が抜け、妖しい雰囲気の葉芸になりますが、実は、まだよく見極められていません。
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この蘭を目にするたびに、赤い土の桃畑や雲南松の林が脳裏に浮かびます。
思い出とともに大切に作り育てたい豆弁蘭「桃李」です。




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
自生地の想いも詰まったお気に入りに、ご自分で名前を付けられる。随分とぜいたくに思える園芸ですね。
白頭翁
2018/05/21 23:02
白頭翁 さま

仰せのとおりかもしれません。
他人には蘭の一品種に過ぎなくても、私にとっては語り尽くせないほどの付録に包まれた格別な蘭です。
彩雲
2018/05/22 06:54
おはようございます
きれいな新芽ですね。
遥々訪ねた自生地の豆弁蘭、
大事に育てた蘭を分けてくれた李さんの好意、
そして希少品、格別ですね。
117
2018/05/23 07:15
117さま

ありがとうございます。
採取場所が判然としていて、その地に立ったことがある奥地蘭は、このほかにありません。

彩雲
2018/05/23 21:38
ブログ開設5年目おめでとうございます。
豆瓣兰の自生地のお話しとても楽しく読ませていただきました。
桃李もとても面白い子ですね!
また遊びに来ます!
ユンナン
2018/05/25 06:41
ユンナンさま

ありがとうございます。
遊び呆けておりまして、返事が遅れてすみません。

遙か異国の豆弁蘭の自生地は幼少期の故郷に通じるところです。
桃李の性質はまだよくわからないですが、大切にしています。
今後ともよろしくお願いします。
彩雲
2018/05/25 18:39

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